瀬戸内海に浮かぶ粟島は船のスクリューのような形が特徴で、古くから船乗りの島として知られてきました。おだやかな自然、どこか懐かしい風景、ここで出会う人たち。ゆるやかな島時間があなたを待っています。
港に着いたら島唯一の商店にぜひ立ち寄ってみて。島の人との出会いもあるかもしれません。お店の前の手作りアートがユニークで思わず笑顔に。
インドのワルリ画を伝承するマユール・ワイェダが、洞窟の壁画にワルリ族の自然とともに生きる世界観を描いています。真ん中の鯨の骨のオブジェは、命を終えた鯨が他の生き物の糧となり次の命へとつながっていくさまを表現した大小島真木の作品。島の女性がひと針ひと針刺した刺繍「海の種」は生命の息吹を感じさせてくれます。
【photo by@YOSHINOBU MOTODA】 制作者:久保田沙耶
行く宛のない手紙が届く郵便局は現代美術家の久保田沙耶の作品。届いた手紙は元郵便局員の中田勝久さんが目を通した後、作品として積み重ねられ、来館者は自由に読むことができます。想いにあふれる郵便局で穏やかな時間を過ごしてみては。
1897年に開校した日本初の海員養成学校跡。大正時代に建てられた淡いグリーンの洋館は粟島のシンボル。一歩足を踏み入れれば当時にタイムスリップしたかのよう。ここから世界の海へと羽ばたいた海員たちのロマンにふれてみて。
梵音寺の境内に香川県保存木の大きなタブノキがあります。樹高は12.5m、手を広げたような枝葉から光がやわらかく差し込み、幻想的な雰囲気が漂っています。